2022.02.21

【機械をつくるキカイ】#03 電動チューブカッターのつくり方

2022.02.21

デスクトップ型CNCフライス「KitMill」と、金属折り曲げ機「MAGEMAGE」があれば、"機械を使って機械をつくる"ことができます。
「機械をつくるキカイ」シリーズ第三弾は、「KitMill」「MAGEMAGE」「アルマイトキット 彩」を使った電動チューブカッタ―のつくり方をご紹介します。

使用した主な部品

使用したオリジナル製品

1. 切削加工

1-1|各部品のサイズに合わせたアルミ板を固定します。原点を設定し加工を開始します。「KitMill」の詳しい使い方はこちらからご覧いただけます。

1-2|タブから部品を切り離し、やすりで切り離した部分を整えます。

※クランプでアルミ板を固定する際は、加工中にスピンドルやエンドミルが接触しないように注意します。

■ ワンポイント
厚板の溝加工では、切削中に切りくずが詰まりエンドミルが折れてしまう場合があります。切りくずを逃がす溝の追加や、こまめに掃除を行ってください。切りくず対策には、集塵機作成キットやクーラントケースとの併用が効果的です。

■ 備考
原点設定には「刃先位置測定器 ベースマスターミニ BMM-10H」を使用しました。
Z軸方向に接触させるだけで、刃先の位置を精度良く簡単に設定することができます。

2. 折り曲げ加工

2-1|「MAGEMAEG」を使ってアルミ板の折り曲げ加工を行います。
事前に折り曲げ位置が分かるよう線を引いておき、曲げたい位置にパンチが来るように調整します。

■ ワンポイント
折り曲げ時に「キズ防止シート」を使用することで、材料に曲げキズが付くのを防げます。

3. アルマイト処理

アルマイト処理を行うことで、お好みの色に染色できるだけでなく、加工品の耐食性、耐摩耗性が向上します。アルマイト処理の詳しい方法は、こちらをご覧ください。

※アルマイトでは希硫酸などの薬品を取扱います。
やけどや失明の原因となるので、保護メガネやゴム手袋を着用して作業を行ってください。

■ 備考
アルマイト処理を行った部品に面取り加工を施します。とがった角やバリを取り除くことで、触れてけがをすることを防げたり、見た目も美しく仕上がります。
面取りには「木材向け彫刻カッター半月WD90°」を使用しました。

4. 組み立て

加工した部品を組み立てていきます。

5. 完成

チューブをカットするカッターの刃を取り付け、モーターへ配線をすれば完成です。

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