2026.02.16

「GOIGOI2」は何が変わったのか。従来機種との違いを解説。

2026.02.16

卓上手動式パンチプレス「GOIGOI2」は、従来機種「GOIGOI」の手軽な使い心地をベースに、耐久性・精度・加工の自由度を中心に改良したモデルです。今回は、従来機種との違いが分かりやすいポイントを、写真とともにご紹介します。

1. 基本構造や加工性能に関する改良ポイント

「GOIGOI2」では、ハンドルのリンク機構やパンチシャフトの摺動構造など、基本となる構造を見直すことで、耐久性や打ち抜き精度といった性能面に磨きをかけました。また、本体寸法をよりコンパクトにしながらも、従来機種より大きな材料の加工に対応できる設計とし、加工時の取り回しやすさと自由度の両立を図 っています。

1-1. リンク機構の構造を見直し、耐久性を強化。

従来機種 GOIGOI
片持ち構造でハンドルを支持
GOIGOI2
両持ち構造に変更

従来機種では片持ち構造だったハンドルのリンク機構を、「GOIGOI2」では両持ち構造に変更しました。さらに、U字状の板金でリンク機構を挟み込む構造とすることで、全体の剛性を高め、変形を抑制しています。これにより、打ち抜き時の負荷を安定して受け止め、負荷の大きい材料にも安心して対応できます。繰り返しの加工でも、安定した抜き心地を保ち続けられます。

1-2. 打ち抜き精度の向上。

従来機種 GOIGOI
ブロックをねじで押し付け、ガタを調整。
GOIGOI2
高精度シャフトによる摺動構造

従来機種では、パンチを取り付けるホルダーがブロック形状で、ギブ板とねじでガタの微調整が必要でした。「GOIGOI2」ではこの構造を抜本的に見直し、高精度シャフトによる摺動構造を採用。その結果、ガタの調整が不要となり、パンチの直進性が向上したことで、穴あけ位置の精度が高まりました。

1-3. ハンドルが短くなり、操作ストレスが軽減。集中が途切れない加工へ。

従来機種 GOIGOI 外形寸法
GOIGOI2 外形寸法

従来機種ではハンドルが長く、打ち抜き時に体を大きく動かす必要がありました。「GOIGOI2」ではハンドルを短縮し、打ち抜き角度を再設計。持ち手が体に近い位置で力を込めやすくなり、省スペースと打ち抜きやすさを両立しました。より安定した姿勢で、長く集中して加工を続けられる設計です。

1-4. 対応できる形状の幅を拡大。

従来機種 GOIGOI
折り曲げ幅 30mm まで対応
GOIGOI2
折り曲げ幅 48mm まで対応

従来機種では、L 字に曲げた材料も加工可能とするべく、G 字型構造を採用していました。「GOIGOI2」では同様のフレーム構造を継承しつつ、ふところ寸法(高さ方向)を拡大。これにより、より大きな材料への加工にも対応可能となりました。

2. 作業の快適さにつながる細かな改良ポイント

「GOIGOI2」では、材料をおさえるストリッパ形状やパンチとダイの固定ねじの配置、加工機の設置自由度、切断片の溜まりにくさ、ハンドルの操作感など、日々の作業の快適さに影響する細部にも目を向け、丁寧に改良を加えました。加工前の準備や調整、清掃といった作業の流れを妨げにくい構造とすることで、加工に集中しやすい設計としています。

2-1. ストリッパの形状を刷新。

従来機種 GOIGOI
開口部が広い形状
GOIGOI2
開口部が狭くなり、より材料を抑えやすい形状に。

打ち抜いた際の材料の浮き上がりを抑えるストリッパの形状を見直しました。開口部を最小限に留めることで、さまざまな加工条件でも確実にパンチを引き抜けるようになり、より安定した打ち抜き加工が行えます。

2-2. パンチ&ダイの固定ねじの配置を見直し、作業性を改善。

従来機種 GOIGOI
それぞれ反対の面に配置されていた
(上)パンチの固定ねじの位置
(下)ダイの固定ねじの位置
GOIGOI2
加工機正面に配置を統一

従来機種ではそれぞれ反対の面に配置されていたパンチとダイの固定ねじを、「GOIGOI2」では加工機正面に統一しました。これにより、パンチとダイの交換や向きの調整がしやすくなり、日常的な作業負担を軽減しました。

2-3. 設置場所の自由度が向上。

従来機種 GOIGOI 上面図
GOIGOI2 上面図

「GOIGOI2」では、加工機を支えるボトムプレートの形状を更新し、クランプでつかめる範囲が広がったことで、設置位置の選択肢が増え、作業環境に合わせたセッティングがしやすくなりました。

2-4. 清掃の手間を減らし、より加工に集中できる。

従来機種 GOIGOI
ダイフレーム上面にねじ穴がある
GOIGOI2
ダイフレーム上面をフラットな形状に

ダイフレームを固定するねじ穴を貫通穴から非貫通穴に変更しました。細かな切断片が溜まりがちだった溝を無くすことで、加工中やダイの交換時に清掃する必要がなくなりました。目の前の加工に集中しやすいよう、細部にも配慮しました。

2-5. ハンドルの操作感が調整可能に。

クランクマウントの締め込み具合を調整することで、ハンドル操作時の抵抗感、いわゆる渋さをコントロールできます。軽快さを重視した軽めの設定から、安心感と確かな手ごたえを重視した重めの設定まで、機構の耐久性に影響を与えることなく操作感のみを調整できます。

こうした改良を積み重ねることで、「GOIGOI2」は従来機種の使い心地を受け継ぎながら、より安定し、安心して使い続けられる一台へと磨き上げました。集中を途切れさせることなく、ものづくりを前へ進めるための一台です。

卓上手動式パンチプレス「GOIGOI2」製品ページ
詳細はこちら

オリジナル製品の見学予約では、「GOIGOI2」の見学も受け付けています。「購入前に、実機や加工のようすを確認したい」といった場合に、ぜひご利用ください。なお、当日はアルミ(A2017)の打ち抜き加工、追い抜き加工の実演を予定しております。また、その他の材料やお客様がお持ちの材料でのテスト加工も承っております。詳細は以下のページをご覧ください。

関連記事

【わがままに作るケース】#01 板金加工機「GOIGOI」「MAGEMAGE」を使ったアンプケースの制作

見本としてアンプケースを作例に、「GOIGOI」「MAGEMAGE」「アルマイトキット 彩」を使った加工方法をご紹介します。

【わがままに作るケース】#02 スライドボリュームケースのつくり方

「GOIGOI」「MAGEMAGE」を使って、細くまっすぐなスリットの加工や鈍角曲げを施したスライドボリュームケースのつくり方をご紹介します。

おすすめ商品

税込 69,800 円〜
69,800 JPY
税込 89,800 円〜
89,800 JPY
税込 59,800 円〜
59,800 JPY
税込 250 円〜
250 JPY