2020.09.12

【わがままに作るケース】#01 板金加工機「GOIGOI」「MAGEMAGE」を使ったアンプケースの制作

2020.09.12

卓上手動パンチプレス加工機「GOIGOI」と、卓上型金属折り曲げ機「MAGEMAGE」があれば、誰でも簡単に美しい板金加工を実現できます。
さらに、鮮やかなアルマイト染色ができるアルマイト加工の専用キット「アルマイトキット 彩」を合わせて使うことで、加工品をお好みの色へ染め上げることも可能です。
ここでは見本としてアンプケースを作例に、「GOIGOI」「MAGEMAGE」「アルマイトキット 彩」を使った加工方法をご紹介します。

用意するもの

用意するもの|アルマイト処理を施す場合

  • アルマイトキット 彩製品ページへ
  • 染料商品ページへ
  • 染料槽
  • (ホーローまたはステンレス製)
  • ガスコンロ(鍋が対応していればIH式でも可)
  • 保護メガネ
  • ゴム手袋

▲ GOIGOI

▲ MAGEMAGE

1. 材料の用意

1-1|ベースのアルミ板を用意します。
外形はアンプ基板に合わせたものを用意します。

1-2|穴を開けたいところに印をつけます。

■ 備考
印刷した図面を板に貼り付け、線にならって切り抜きを行うと便利です。

2. 穴あけ加工

2-1|「GOIGOI」を使ってアンプの端子やボタン、ツマミが出る部分に穴あけ加工を行います。
「GOIGOI」本体が加工中に倒れないように、ボルトやクランプを使って作業台にしっかりと固定します。

2-2|「GOIGOI」に材料をセットし、ハンドルを手前側に降ろすことで穴開け加工ができます。
穴開け加工を連続で行うことで、切り抜きたい形に切り抜きます。

3. 折り曲げ加工

3-1|「MAGEMAEG」を使ってアルミ板の折り曲げ加工を行います。
「MAGEMAGE」に付属のダイとパンチを取り付けます。曲げる板の幅に合わせてダイとパンチを取り付けてください。

ダイとパンチにはそれぞれ幅10、15、20、40、80、160mmの6種類があります。
例えば、パンチの全長を65mmにしたい場合、10、15、40mmのパンチを組み合わせて使用します。
全長を67mmにしたい場合は、各パンチの間に1mmの隙間をあけます。

3-2|曲げたい位置にパンチが来るように調整します。
パンチを材料に押し当てたまま、両手で左右のレバーを持ち、押し下げるだけで簡単に折り曲げ加工を行うことができます。

■ 折り曲げ角度の調整方法
左右の「パンチホルダーリング」を回してパンチの位置を上下させることで、折り曲げ角度を1度単位で調整することができます。

4. アルマイト処理(お好みで)

アルマイト処理を行うことで、お好みの色に染色できるだけでなく、加工品の耐食性、耐摩耗性が向上します。アルマイト処理の詳しい方法は、こちらをご覧ください。

※アルマイトでは希硫酸などの薬品を取扱います。
やけどや失明の原因となるので、保護メガネやゴム手袋を着用して作業を行ってください。

5. 組み立て

ケースにアンプ基板や部品を取り付けます。

6. 完成

ネジ穴を切り、アンプケースを組み上げれば自作アンプの完成です。
「MAGEMAGE」と「GOIGOI」があれば、電気もパソコンも使うことなく、板金加工を気軽に楽しむことができます。

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【技術解説】アルマイト加工の方法

アルマイト処理を行うことで耐食性・耐摩耗性が向上し、定着性の高い染色処理が可能です。こちらではアルマイト処理の流れをご紹介します。

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