2025.11.27

高機能素材Week 東京展「サステナブルマテリアル展」イベントレポート

2025.11.27

2025 年 11 月 12 日（水）〜 14 日（金）にかけて、幕張メッセで「第 16 回高機能素材Week 東京展」が開催されました。当社は、同展示内の「第 5 回サステナブルマテリアル展 - SUSMA -」のエリアに出展しました。ブースでは、新製品である卓上ペレタイザー「CONERI」、卓上射出成形機「INARI」シリーズ、卓上CNCフライス「KitMill」シリーズの展示と加工実演を行いました。本レポートでは、展示会の概要と当日のようすをご紹介いたします。

「高機能素材Week」とは
当社展示ブース
ブース全体のようす
 加工実演のようす
 射出成形のプロセスを卓上に凝縮した 3 製品による加工実演
 「INARI M06」による「どうぶつマグネット」の成形実演
 各製品の加工サンプルの展示
製品カタログのご案内
オリジナル製品の見学予約

「高機能素材Week」とは

「高機能素材Week」は、先端素材の開発・加工・成形・評価に関する最新技術が集結する、世界最大規模の展示会です。「サステナブルマテリアル展」「高機能プラスチック展」「接着・接合 EXPO」など、素材の種類や加工技術に応じた複数の専門展で構成されており、ものづくりの最前線を支える技術が集まります。東京・大阪・名古屋でそれぞれ年 1 回ずつ開催されており、今回は東京での開催でした。

今年の東京展には過去最多となる 1,050 社が出展し、 3 日間で 47,547 名が来場する大変賑わいのある展示会となりました。以下の展示会公式の結果報告ページから、会場の映像や写真をご覧いただけます。

高機能素材Week 東京展結果報告

専門展「サステナブルマテリアル展」

今回、当社が出展した「サステナブルマテリアル展 - SUSMA -」は、環境に配慮したサステナブル材料と、その製造やリサイクル技術に特化した専門展です。会場では、材料メーカーや化学メーカーを中心とした多くの企業が出展し、新素材や最新のリサイクル機器など、サステナブルに関する幅広い分野の展示が行われました。展示会の公式ページから、今回の出展社の一覧をご覧いただけます。

当社展示ブース

ブース全体のようす

2025 年 5 月に開催された大阪展での展示に続き、今回も「卓上で極める射出成形」をメインテーマに掲げ、オリジナルマインドの卓上工作機械をセットでご紹介しました。各製品の展示と加工実演のほか、実際に製品を使って加工したサンプルをあわせて展示しました。

ブース右側

ブース左側

加工サンプルの展示では、新しく発売された卓上ペレタイザー「CONERI」のサンプルを、前回の大阪展よりも大幅に増やしました。材料開発においても自由度の高い試作環境を実現できることを、サンプル展示と加工実演を通して体感いただけるブースを目指しました。

「CONERI」によるペレットの加工サンプルと、そのペレットを使用して「INARI M06」で射出成形した短冊試験片。

「CONERI」「KitMill」「INARI」を使って製作したオリジナルキーボード。

加工実演のようす

射出成形のプロセスを卓上に凝縮した 3 製品による加工実演

ブース右側には、卓上ペレタイザー「CONERI CN-3035A」、空圧式射出成形機「INARI P35」、卓上CNCフライス「KitMill AST200」とオプション品の「クーラントケース」を並べて展示し、加工の実演を行いました。通路に沿って製品をご覧いただくことで、射出成形の一連のプロセスが卓上で完結する流れをイメージしていただけるレイアウトとしました。どの機種の実演も、たくさんの方が足をとめてご覧になっており、3 日間を通して来場者が途切れることのない、活気に満ちた展示となりました。

今回は「サステナブルマテリアル展」での出展ということもあり、材料開発分野の方から「CONERI」への関心が高く寄せられました。「CONERI」で加工されたペレットを観察しながら、材料や混練のしくみについて熱心に質問されているお客様の姿が印象的でした。

以下に、それぞれの実演のようすを収めた動画を公開しております。ぜひあわせてご視聴ください。

「CONERI CN-3035A」加工実演のようす

卓上ペレタイザー「CONERI」による、PS 樹脂ペレットの調色の実演。

「空圧式 INARI P35」加工実演のようす

空圧式射出成形機「INARI P35」による、サステナブル素材「PP/セルロース繊維40%」を使ったフォークの成形の実演。

「KitMill AST200」と「クーラントケース」加工実演のようす

卓上CNCフライス「KitMill AST200」と「クーラントケース」による、フォークの金型の加工実演。

「INARI M06」による「どうぶつマグネット」の成形実演

ブース左側では、手動式射出成形機「INARI M06」による、ペットボトルキャップを材料とした「どうぶつマグネット」の成形を実演しました。手動で射出成形ができる点が注目を集め、多くの方に足をとめていただきました。実演中には、対応材料や最大成形容量など、仕様に関する具体的なご質問が数多く寄せられました。特に対応材料に関しては、端材からでも成形できることに興味を持たれる方が多く、リサイクルへの関心の高さを改めて感じました。