2023.10.26

Sample Collection / KitMill 黄金が美しく細やかな装飾文様のある、シーリングスタンプ。

2023.10.26
「KitMill」でシーリングスタンプを制作しました。切削加工だからこそできる作品です。

見た目にも美しい黄金と耐熱性能とを兼ね備えた素材、快削真鍮。

スタンプの素材には「快削真鍮(C3604)」を使用しました。快削真鍮は真鍮の中で最も切削性に優れ、磨くことで美しい黄金の光沢を放ちます。またあえて錆びさせて、くすんだクラシカルな雰囲気を楽しむこともできます。さらに耐熱性も十分にあるため、シーリングスタンプとして永く大切に使うことができます。

滑らかで美しい彫刻を仕上げるなら、VCarve。

シーリングスタンプの加工には「VCarve」を使用しました。「模様の幅によって加工深さが自動的に加減される」というVCarve特有の彫刻機能によって、滑らかで立体感のある彫刻加工が表現できます。

  • 左がポケット加工、右が彫刻加工です。ポケット加工機能では切込み深さごとの加工のため、エッジに段差が出てしまい、ぼやけた印象となりました。彫刻加工機能を使うことで、エッジを仕上げるパスが出力され角が立ち、シャープな印象となりました。

彫刻加工に使用したCAMソフトウェア

VCarve(ダウンロード版)

エンドミルを使い分けることで、スタンプ面の表情に幅を持たせる。

スタンプ面にはロゴと、葉モチーフのエンブレムをあしらいました。象徴的なロゴと葉先や茎部分の細やかな彫り込みのあるエンブレムがデザインにメリハリを与えます。

ロゴ部分の彫刻加工に使用したエンドミル

汎用超硬スクエアエンドミル OM-SE2SM-0.5-1.5

エンブレム部分の彫刻加工に使用したカッター

軽金属向け彫刻カッター 半月LM60°

固定しにくい素材の加工には、薄型マルチバイスが便利。

今回のシーリングスタンプのように丸い形状の素材を加工する場合には、「薄型マルチバイス」が便利です。「薄型マルチバイス」は中央のくぼみを使ってコインのような円形の素材をチャックしたり、両面テープで張り付けにくい素材や小さい形状も段付き口金タイプで素早くチャックすることができます。さらに切削油を使用しても素材が外れる心配がありません。

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