「ものづくりワールド福岡」に共同出展しています。
株式会社オリジナルマインドは、2025 年 12 月 3 日(水)〜 5 日(金)にマリンメッセ福岡で開催される「第 3 回 ものづくりワールド福岡」に出展しています。今回は、長野県岡谷市の工業振興課を中心とした共同出展で、岡谷市に拠点を置く企業のひとつとして参加します。
目次
「ものづくりワールド」とは
株式会社 RX Japan が主催する「ものづくりワールド」は、製造業関係者の課題解決に貢献する製品や技術が集結する、世界最大級の展示会です。製品カテゴリーごとに分かれた 10 個の専門展で構成されており、開発や製造に要する期間の短縮、DX 化や IT 化の推進、コストダウン、脱炭素、工場の省エネや自動化のアイデアなど、ものづくりに関わる幅広いテーマを網羅しています。東京・大阪・名古屋・福岡でそれぞれ年 1 回ずつ開催されており、今回は福岡での開催です。
開催概要
開催期間
開催期間
2025 年 12 月 3 日(水)〜 5 日(金) 10:00 〜 17:00
会場
会場
ブース番号
ブース番号
A館 5-1(岡谷市工業振興課による共同出展のブースとなります)
入場方法
入場方法
入場には事前に登録が必要です。
公式ページから 来場登録 してお越しください。
出展の趣旨
今回の「ものづくりワールド福岡」は、当社にとって初めての九州地方での出展となります。近年、九州では半導体関連の企業進出が相次ぎ、それにともなって製造業の裾野が広がりを見せています。ものづくりの熱気にあふれるこの地域で研究開発に取り組む技術者たちに、もっと気軽で自由な試作環境を実現するオリジナルマインドの製品をご提案することで、ものづくりの可能性を広げていきたい。そんな想いから、今回の出展を決めました。
なお今回は、長野県岡谷市の工業振興課を中心とした共同ブースに参加する形での出展となります。
岡谷市は、「東洋のスイス」とも呼ばれる精密工業の活発な地域で、長年にわたり確かな技術力を培ってきた企業が集まる地域です。そうした岡谷市内の企業が連携し、それぞれの強みを発信する場として、今回の共同ブースが設けられました。ご来場の際は、ぜひ当社ブース、ならびに岡谷市の共同ブースへお立ち寄りください。
下図は、岡谷市の共同ブースに参加する企業の一覧と、ブース内での配置を示した図です。当社を含めて計 8 社の企業が参加します。ブース番号は A館 5-1 で、A館出入口から入ってすぐ左手側に位置しています。ご来場の際は、ぜひお立ち寄りください。
ブースの展示内容
展示コンセプト
「ひらめく」と「つくる」の距離を もっと、コンパクトに。
ものづくりのアイデアは、ふとした瞬間にひらめいては消えてゆく儚い泡のようなものです。それを確かなカタチにするためには、発想から試作までの流れが、もっと自由で、もっと気軽なものであるべきだ。私たちはそう考えました。
そこで、射出成形のプロセスを卓上に凝縮。材料となる樹脂ペレットを造粒し、型を削り出し、 射出成形によってカタチにする―。卓上サイズの工作機械たちが連携することで、研究室やオフィスの小さなスペースでも、その日のうちに試作が完結します。
「卓上で極める射出成形」。その思想から生まれたコンパクトな環境が、「ひらめく」と「つくる」の距離を縮め、創造の自由と新しい可能性をもたらします。
展示予定の製品
本ブースでは、新製品である卓上ペレタイザー「CONERI」と、ご好評をいただいている卓上射出成形機「INARI」シリーズより「手動式 INARI M06」の 2 製品を展示いたします。また、各製品による加工サンプルもあわせて展示予定です。以下では、展示予定の各製品についてご紹介します。
卓上ペレタイザー CONERI CN-3035A
「CONERI」は、樹脂の混練、押出、造粒までを 1 台で実現する卓上サイズのペレタイザーです。従来であれば別々の機械を要する 3 つの工程を、「反転L字型」の独自構造によってコンパクトな 1 台に集約しました。
本体が小型のため、わずか 100g 程度の材料があればペレットの製造が可能。必要な分だけを効率的につくることができ、試作時の材料のコストを最小限に抑えられます。さらに、メンテナンス性に優れた構造設計により、残留樹脂の除去や材料の切り替えが短時間で行えます。これにより、限られた時間の中でも、配合や調色のバリエーションを自在に試すことができます。
展示中は「CONERI」によるペレットの調色の実演も予定しております。
手動式射出成形機 INARI M06
「INARI M06/M12」は、卓上で静かに成形と向き合うことができる、コンパクトサイズの手動式射出成形機です。高い機能性とメンテナンス性を実現する独自の射出方式や、型への負担を軽減する設計など、従来の射出成形機のしくみを一から見直し、卓上での手動による射出成形に最適な構造を実現。小型ながら、インサート成形や二色成形など幅広く対応します。
また、「INARI M06/M12」には用途に応じて選べる 2 つのレンタルサービスをご用意しています。ひとつは、廃プラスチックを材料に成形ができることから、リサイクルの過程を体験する教育用途でも注目を集めている「廃プラ再生体験ワークショップセット レンタルサービス」。もうひとつは、製品の購入を検討されているお客様に向けた、普段の作業環境で製品をお試しいただける「INARI お試しセットレンタルサービス」です。用途にあわせて、ぜひご活用ください。
今回の展示では、手動式の「INARI」の中で最もコンパクトな機種である「INARI M06」の実演も予定しております。
加工サンプル
「CONERI CN-3035A」と「INARI M06/M12」で製作したサンプルをご紹介します。
7 種のペレット
「CONERI」で混練加工テストを行い、「INARI」で短冊試験片(JIS K7139 B1 t4)を成形しました。
「CONERI」で混練加工テストを実施
PS + 合成マイカ 15wt%、ABS + PC + ガラス繊維(比率 6:3:1 )、PP + 黒鉛 20wt%、PS + ドライカラー 0.01wt% と 0.05wt%、PS + ドライカラー 0.1wt% の混練 1 回と 2 回の混練加工をしました。
PS + ドライカラー 0.1wt% の混練回数による差異
CONERI はコンパクト設計を重視しており、一軸の短いスクリューを採用しています。そのため、大型の混練機に比べて混練性が不足する場合があります。このサンプルでは、透明な PS にドライカラー(粉状の着色剤)を少量添加し、成形品の色ムラを可視化することで、混練性の参考としました。
混練 1 回のサンプルを光に透かして見ると、やや色ムラがありました。一方で、一度ペレット化した材料を CONERI で再度ペレット化した混練 2 回のサンプルは、色ムラが大きく改善し、より均一な外観となりました。
短冊試験片に成形した状態での違い
PS + ドライカラーの添加量による差異
ドライカラーの添加量を変えたペレットで成形したサンプルです。0.01wt% のごく僅かな添加量でも、外観色が変化します。添加量が少ないほど、色ムラが目立ちやすい傾向がありました。
ほか混練サンプル
PS + 合成マイカ 15wt%
マイカ(雲母)は光を反射する性質があり、プラスチックに混ぜることでパールのような外観を引き出せます。なお、使用した合成マイカの粒径は 5 ~ 60μm ほどです。
ABS + PC + ガラス繊維(比率 6:3:1 )
ABS の成形性と PC の耐熱性や機械剛性、さらにガラス繊維による補強が加わるため、バランスの良い高性能樹脂になります。ガラス繊維の配合量が多くなるとストランドの表面が荒くなり、安定してペレタイズができない場合があるため注意が必要です。
PP + 黒鉛 20wt%
熱伝導性や滑り性に優れる黒鉛を PP に加えることで、機能性材料としての応用が期待できます。配合率 20wt% はやや高めですが、黒鉛はプラスチックとの分散混合性が良いため、CONERI でもスムーズに押し出すことができました。
「INARI」で短冊試験片を射出成形
JIS K7139 にもとづいたタイプ B1、厚さ 4mm の 短冊試験片 です。成形容量 3.2 cc と、材料の大量調達が難しい試作用の材料でも成形が可能です。金型は KitMill AST200 で製作しました。
オリジナルキーボード
「CONERI」で調色したペレットを使用して、「INARI」でキーキャップを射出成形しました。ボードの削り出しと基板は「KitMill」で加工しました。
「INARI」でキーキャップを射出成形
小さなアルファベットキーや修飾キーなどは「手動式 INARI M06」で成形し、スペースキーやエンターキーなどの大きなキーは、「空圧式 INARI P35」で成形しました。「INARI」シリーズは、空圧式と手動式ともに材料の切り替えがしやすいシンプルな構造です。そのため様々な色や種類の樹脂も、手軽に試作を繰り返すことができます。
製品カタログ
展示製品のカタログをダウンロードいただけます。
卓上ペレタイザー「CONERI」の概要と仕様をご覧いただけます。
「INARI」シリーズの概要と使い方、よくある質問をご覧いただけます。
INARI×KitMill 用途事例集(PDF:26.8MB)
「INARI P35」と「INARI M06/M12」で製作したサンプルをご覧いただけます。
その他の製品やサービスのパンフレットは 製品カタログ一覧 をご覧ください。
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