2024.06.07
【INARI P35】3Dプリンター製の樹脂型での成形も、モールドベースを使用すれば成形品質の安定性UP。
2024.06.07
3Dプリンター製の樹脂型は、金型に比べてどうしても強度が劣ります。そこで樹脂型を包むように補強するのがモールドベースです。鉄製のモールドベース内に樹脂型を収めて使用することで、成形圧力による樹脂型の変形を抑え破損の可能性を低減させます。また樹脂型の変形を抑えることによって成形品質を安定させます。
モールドベースの使い方
モールドベースの組み立て方から樹脂型の設置方法、射出成形までを動画にまとめました。
樹脂型の固定方法
樹脂型をモールドベースにはめこみ、モールドベースの側面からねじで締め付けます。
モールドベースに樹脂型を固定する際のコツ
樹脂型は金型の表面から約 0.5mm ~ 1mm 突出するように製作しておくことで、ねじを締めた際に隙間なく固定することができます。
スペーサーの使用方法
付属する2枚のスペーサ―を使用することで、厚みのある樹脂型にも対応できます。
モールドベース仕様
付属品
スペーサー 10mm厚
:
数量2
スプルーブッシュ Φ4
:
数量1
材質
:
鉄(SS400)、ニッケルメッキ
適合する樹脂型サイズ(片側)
スペーサーなし
:
60mm×100mm×t15mm(樹脂型を0.5mm突出させる場合t15.5mm)
スペーサー1枚使用時
:
60mm×100mm×t25mm(樹脂型を0.5mm突出させる場合t25.5mm)
スペーサー2枚使用時
:
60mm×100mm×t35mm(樹脂型を0.5mm突出させる場合t35.5mm)
モールドベース外形寸法
モールドベース内形寸法
スペーサーの寸法
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