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ユニークな発想をすぐさま形に!!若きトンデモ発明家

2017年04月06日

ものづくり文化展2016で作品で「KitMill賞」を受賞された、オカモトラボさんに作品について取材をさせていただいた。

オカモトラボさんはいくつものユニークな作品を制作されているが、まず何よりもその制作スタンスがとても魅力的だ。オカモトラボさんは思いついたアイデアをすぐさま形にする。取材でご本人もおっしゃっていたが「アイデアを具現化することが大好き、正直見た目が美しいとかそういったことまでは関心が向うことは少ない。『動いた!』と満足し、すぐ別の作品アイデアを形にしたくなる」とのこと。人に見せることよりも「自分が作って楽しいから作っている」が大前提にあり、それをインターネットなどを通して公開することで、一緒に楽しんでくれればなお嬉しい!といったスタンスが一貫している方なのだ。その創作姿勢には「押し付けがましさ」のようなものは一切なく、見ているこちらも作品の着想やアイデアを素直に楽しむことができる。

オカモトラボさんのつくられる作品はどれもユニークだ。「なんでそれつくったの!!?笑」と思わずツッコミをいれたくなるものから、「その手があったか!!」と関心してしまうものまで、未来の新しい製品にもなり得る独創的なアイデアが作品から感じられる。その中でも今回関心させられたのが下記の「おもさシュミレーター」という作品だ。

商品を直接店頭で手に持って購入することが少なくなってきた現代において、このような「実感を与えてくれるプロダクト」の需要が今後生まれる可能性は大きい。作品の構造はとてもシンプルだが、これこそ日頃からあらゆることを素直な目で見て考えていないと、思いつくことがないであろうアイデアだと思わされた。この重さシュミレーターがあれば、デジカメやPCにはじまり、スマホケースなどあらゆるものの重さを確認してからインターネットで購入することができる。確かに言われてみれば、大きさなどは商品ページに明記されていれば検討をつけることができるが、重さに関しては明記されていても実感として確認するのは容易ではない。

こうしたオカモトラボさんの作品アイデアはどのように生まれてくるのだろうか。それは何も自分の内側から湧き出てくるばかりでもないようであった。取材中に「テレビやラジオで『お!』と思った話題などがあったら後で調べられるようにキーワードとなる言葉をメモするようにしています」と話していた。日頃から生活の中で自分に入ってくるあらゆる情報に耳を傾けて、意識的に拾い上げるようにしているのだそうだ。そうした小さなことが作品アイデアに繋がっている。

おもさシュミレーターは実用的な作品であるが、これとは対照的に「実用性など全く無視したユニークな作品」もオカモトラボさんはつくられている。たとえば上記の巨大な1円玉。もはやなぜつくったのかすらわからない(この1円玉をコンビニで出したら気になるあの子とお近づきになれるかもしれない...と、あらぬ使用用途を妄想してしまうのは私くらいのものだろう。)

同様に「チロルチョコチョコ」と「モンスターボール」もユニークな作品だ。「やりたいことはよくわかる。だが、なぜそれをした!笑」とツッコミたくなる。きっとオカモトラボさんは思いついてしまったのだろう。だから、つくってみた。オカモトラボさんの場合きっと創作動機はそれだけで十分なのだ。

他にも、ものづくり文化展2015にて特別審査員でもある明和電機さんがコメントを寄せた「カード型緊急用ホイッスル」もご紹介しておかねばならない。

この作品はアルミでできたカードを折りたたむことでホイッスルになるプロダクトである。まさにこの作品なんかはそのまま製品化できそうなくらい優れたアイデアでつくられた作品である。ご本人は製品化に向けてアルミではなくプラスチック製の同作品を試行錯誤中らしく、その様子もオカモトラボさんのHPで見ることができる。また、その「カード型緊急用ホイッスル」の関係もあり、当社の射出成形機の試作機について、後日、ご自身のサイトで記事を掲載してくれていた。

緊急用ホイッスルカードの射出成型は結局、プロトラブズ様にお願いした話
【発売前】オリジナルマインド社製の卓上射出成型機の超速レビュー

取材をしていてふと思ったことがある。オカモトラボさんにとってものづくりはコミュニケーションの手段でもあるのかもしれない。取材中「お恥ずかしいです...」と会話の合間に度々挟んでくれる相手を配慮した謙虚で低姿勢なトークスタンスが印象深い方であった。仮に作品を知らずにご本人とだけ話しをしたら、頭の中にこんなにもユニークなアイデアがある方だとは気づきにくいかもしれない。きっと作品をつくることで作者自身が楽しんでいるのと同時に、それを通してコミュニケーションをしているのではないか??そんなことをついつい思わされたのであった。

独特で自由なひらめきをすぐさまカタチにする行動力を持ったオカモトラボさん。今回のKitMil賞受賞に際し、当社製品であるKitMillのことを「僕の人生を変えたプロダクト」とまでおっしゃってくれていた。最高の褒め言葉には励まされた。こうした素晴らしいつくり手の方と出会うたびに「当社も負けていられない!」と思わされるのである。

今後とも、どんな奇想天外なアイデアをさらに形にしていくのかオカモトラボさんの活動が楽しみである。

作品ページ

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