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高専間交流で生まれるものづくりの輪

2012年10月18日

8月29日〜30日の2日間にわたり、妙高青少年自然の家にて長野高専機械工学科・石川高専機械工学科合同で「ものづくりコンテスト2012」が行われた。

生徒がKitMillで大会用ロボットを製作しているようす

この大会は「CNCフライスでものづくりをし、その作品を通して学生間の交流をしてはどうか」という趣旨のもと企画されたものである。
しかし、それには多くの学生が参加し「自由に使えるCNCフライスを複数台導入する必要」があった。
そこで、こうした大会などの自由な用途に使用するのに適切なCNCとして、当社 KitMillシリーズ に白羽の矢が立ったというわけだ。大会で使用されたロボットは全てこのKitMillで製作されたものである。


この大会は、参加学生の課題発見力や限定条件下での製作技術、さらにはコミュニケーション能力の向上を目的に開催されたものである。
また、高専といえばNHK高専ロボコンが有名で、自由度の高いロボットを作ることができるという印象が強いが、対して今大会では材料・加工設備に限定条件があるのが特徴となっている。大会には石川工業高等専門学校と長野工業高等専門学校の5年生併せて17名8チーム(教員引率各校2名)が参加した。

大会ルールは対戦形式で、両チームが交互にロボットで輪を所定の位置から80cm離れた輪投げ台に飛ばし、輪が入った点数を競うという内容のものだ。
相手が輪をいれた所に輪をいれると自分の点数になり、縦横斜めに同じチームの輪が入ると総得点が倍になるなど特別なルールもある。ロボットの性能と戦略を考えながら、輪を飛ばしていかなければならない。

競技フィールド図

1日目は石川工業高等専門学校と長野工業高等専門学校が共に自己紹介をし合い交流を深めた。
事前に6月からテレビ会議でロボットの製作状況を報告し合ってはいたものの、実際に会うのはこの日がはじめてである。お互い最初は緊張していたが、実際にできあがったロボットを見ながら苦労したところなどを話しているうちに次第に緊張がほぐれたようであった。

ipadを用いたテレビ会議のようす 自分のロボットを紹介しているようす

2日目は実際に競技をおこなった。大会は今回が開催一回目だということこともあり、企画した先生側としては「本当に輪が入るのか」「そもそも飛ぶのか」など、心配な点も多々あったようだ。しかし、そうした予想をはるかに超える大熱戦が繰り広げられる結果となり、大成功であった。


また、大会後の取材では
「これまでは、NCを使った加工は一部の「ものづくりが大好き!」な学生しか行っていなかったように思う。オリジナルマインドのKitmillなど安価なNC加工機が販売されることで、NCを用いた加工がとても身近なものになり、全ての学生が気楽に使えるようになってくるのではと感じています。」という言葉を長野高専の宮下先生から頂くことができた。



記者あとがき
第一回とのことで、当社としても大会がうまく進行するのかが心配ではあったが、不安を吹き飛ばすような盛り上がりであった。宮下先生のコメントのように、いままで当社のCNCフライスは趣味でものづくりをしている工作上級者のためのツールとして多くの支持をいただいてきたが、趣味ではものづくりをする機会を得にくい学生の方達にも「学びのツール」として触れてもらえたら良いなと改めて感じた。今回の例から、他の学校でも実践的なものづくり教育の導入が行われていく事を期待したい。

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