私たちの声
技術者としての成長、そしてつくり手としての探求ができる場。
中村 心哉
開発部/2024年入社
この春からオリジナルマインドに新卒で入社し、開発部として仕事に携わっています。
入社した動機としては、裁量が広くありそうなこと、デザインの感覚に憧れたことなど幾つかありますが、決め手となったのは採用面接です。私はもともと大手企業が志望で、ありがたいことに数社から内定をいただいていました。しかしいずれの企業でも、自分がそこで働く姿をあまり想像できませんでした。たくさんの応募者の中から面接で選ばれるために、自分のことをアピールするのに精一杯で、企業側の理解を深められなかったからです。それに対して、オリジナルマインドの面接は全く異なる雰囲気だったと思います。創業者や現社長と、食卓ほどの小さな木のテーブルに向かい合い、技術的な雑談から会社の未来についてまで、ざっくばらんにお話ができました。こんなことまで聞いていいんだろうか、という質問でも、率直にお答えいただけたことが印象深かったです。面接を通じて、この会社は私のことを労働力の買い手と売り手という関係性ではなく、共通の理念を目指す仲間として見てくれているのだ、ということを感じました。
入社から数日後、初めて取り組んだのは射出成形機 INARI P35の成形サンプルの開発です。販売しないサンプル品とはいえ、何をどんなデザインでどうつくるのか、その全てが決まっていなかったので、いきなり主導権を渡されたなと思いました。自由につくれることが嬉しかった反面、完成まで持っていける自信がなく、不安も感じていたと思います。特に、ものづくりが好きな方が集まる組織ですと、「これくらいはできるよね?」という雰囲気があり、初歩的な質問はできないのでは、と想像していました。しかし意外にも、ボール盤の使い方のような基礎から教えてくださり、細かな疑問でも近くの先輩社員に聞けば、納得いくまでご説明していただけました。今振り返ると、ものづくりが好きな方はむしろ、自分の技術を見てほしい、教えたいという方が多いのではないかと思います。
最近では、新しいオリジナル製品の開発に取り組んでいます。オリジナルマインドの製品はいずれも、ものを作るための道具だと思いますが、単なる道具で終わらない製品を作りたいと思っています。例えば最近、ネコ用の爪切りを買ったのですが、その切り心地が良くてつい使ってしまうのです。おかげで、うちのネコの爪はいつも短いです。こんなように、よい道具には使い手の意欲やワクワク感をかき立てる何かがあると思います。それを形にして、使い手の皆さんに届ける。それがこれからの目標です。
「つくりたい」、その想いを支えるために。
八重樫 響
広報制作部/2022年入社
美術系の大学に在籍していた際、卒業制作に取り組む中で当社の折り曲げ機「MAGEMAGE」に出会いました。「これがあればいろんなアイディアを実現できそう」とワクワクさせてくれるいくつもの卓上工作機械をウェブサイトで眺めているうちに、その製品を生み出してきた会社そのものに興味を抱くようになりました。
その当時、私がしていた作品制作は、社会的な意義や要請にとらわれることなく「つくりたいからつくる」という、素直な欲求にもとづくものでした。その中で自分自身「こんなことが一体何の役に立つのか」と思い悩んだこともあります。そんな経験をしてきたからこそ、「つくりたいをつくる」会社という在り方に惹かれ、私もその一助になりたいと入社を決めました。
入社後は、クリエイティブディレクター・デザイナーとして当社ウェブサイトに掲載するコンテンツのディレクションや、展示会のブースデザイン、パンフレットの制作、日々のSNS運用など幅広い業務に携わってきました。
広く業務に取り組む中で感じているのは、全ての業務がオリジナルマインドの世界観を構築する大切な作品であるということです。お客様の目に留まるあらゆる要素がオリジナルマインドの世界観を形作っているわけですから、どんな時にも「オリジナルマインドらしさ」とは何かを考え抜いた上で、それを表現へと展開していかなければいけません。オリジナルマインドというブランドの世界観を背負っているというプレッシャーはもちろんあります。そのぶん、SNSの反応や展示会などを通して、お客様がワクワクを感じてくれていることが垣間見える瞬間には、大きなやりがいを感じられます。
「オリジナルマインドらしさ」と共に、広報部の業務においては常にお客様の視点に立って物事を考える必要があります。「どうすれば使いやすいのか」、「どうすればものづくりの楽しさと夢を届けられるのか」。そこには「こうしておけば良い」というようなわかりやすい解答はなく、根気強く突き詰めていくことになります。そのためにも、自分の行動に対して「なぜ?」と問いかけ言語化する姿勢で感性を研ぎ澄まし、お客様視点に立った表現に磨きをかけていきたいと思っています。
梱包からお届けまで、ワクワクする体験を。
利根川 真里
ロジスティクス部/2018年入社
私たちロジスティクス部は発送・梱包業務を中心に、お客様とのやりとりを担う部門です。ECサイトでの販売は、情報を調べて購入するところまでをお客様自身に委ねる形になります。だからこそ、お問い合わせをいただいた際はできるだけ丁寧にお答えすることで、スムーズな解決を心がけています。
また、在庫管理や発送も重要な仕事です。ECサイトは、お客様が欲しいと思った時に在庫があることが大切。その場でお客様の声を聞くことができないぶん、即日発送を基本的な目標として、製品を不備なくお届けできるよう気を付けています。とはいえ、組み立てキットからCNC用のエンドミル(切削工具)、板材に至るまで、扱う商品は相当数に及びます。それだけの在庫を管理するのは大変ですが、それでも急なご注文に対応できた時は、やっぱりうれしいと感じますね。
私は元々、東京の会社に勤めていたのですが、地元に帰って働きたいと思っていたところ、こだわりを持ってものづくりに取り組んでいる当社のことを知って、入社を決めました。驚いたのは、CNCをはじめとする個人向けの組み立てキットを製造している会社として、日本全国からご注文をいただくこと。それだけに、SNSなどで製品が動いているのを見た時などは「お役に立てているんだな」という実感が湧いてきます。
だからこそ、お客様には製品を購入する体験から、ぜひワクワクしていただきたい。例えば、機能的で美しい梱包を心がけることで、きれいに開封できて取り出しやすいなど、お客様のご期待に応えられるよう工夫をしています。こうしてやりがいを感じながら仕事と向き合えることが、私自身の喜びになっています。
高品質な中古品で、社会の仕組みに貢献する。
今野 貴之
リサイクル部/2009年入社
当社では、オリジナル製品とメカトロニクス新品に加えて、メカトロニクスの中古品も扱っています。なおメカトロニクスとは、メカニクス(機械)とエレクトロニクス(電気)の要素を合わせた機械部品のことです。元々は個人向けの仕入れと販売に携わっていましたが、「保守部品.com」の立ち上げ後は並行して法人向けにも力を入れてきました。
業務内容としては主に、中古品を仕入れて商品の状態を確認し、ウェブサイトへ掲載すること。その上で大切にしているのは、お客様の信頼に応えることです。中古製品の購入にはどうしても不安が付きまとうもの。だからこそ、商品説明などを丁寧に詳しく掲載し、写真撮影でも細かい部分がわかるよう心がけています。そうすることで誠実で几帳面な会社であることがお客様に伝わり、やがて信頼につながると考えているからです。
法人のお客様、特に工場に関しては、製造機械の部品が欠けてしまうと製造ラインが止まり、取引先にも影響が及んで時間ごとに損失が膨らむなど、大きな影響につながる場合があります。そう考えればこそ、「いい在庫があってよかった」と喜んでいただけた時は、お客様を通して社会のためにも貢献できたのかな、と実感します。
そうした感覚があるからでしょうか、その場だけでなくお互いの仕事を柔軟にカバーし合い、物事の本質を見据えてインプットを欠かさず、前向きに努力していく気質が、この会社には根付いているように思います。だからこそ私も、もっと社会への貢献度を高めていきたい。在庫管理を徹底して、動作検査の技術を拡充して……やるべきことはたくさんありますが、何よりもまずは目の前のことに夢中になれること。そうした日々の努力と手応えが、よりよい未来につながっていくはずだと信じています。