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aircord賞

Yunit5X RoboCupJunior2017 出場ロボット

RoboCupJunior Soccer Open Leagueという競技に出場した,直径22cm重さ2.4kgの自律サッカーロボットです。

ロボットには,競技ボールを検出するセンサの他に,自己位置推定のための超音波距離センサ,床の白線を検出するための光センサ,自分の姿勢を検出するためのジャイロセンサ,及びそれらを管轄しながらロボットにサッカーの動作をさせるようプログラムされたマイクロコントローラが搭載されています。

ロボットの機械系はAutoCADとInventorを,回路系はEAGLE,プログラムはXcodeを用いて開発を行いました。これらメカ,エレキ,ソフトの開発は全て1人で行いました。 振り返ってみると,自律ロボットを構成するだけの知識は膨大で学習コストも高いものでした。同じRoboCupJunior競技で共に切磋琢磨できる仲間の存在は,何よりも大切であったと感じます。

多田 有佑

今回の応募作品を見ていく中で、機能と美しさの両立の観点からひときわ目を引いた作品でした。 RoboCupJunior Soccer Open Leagueという厳密なルールに基づく競技に参加する為のロボットである事で、様々な制約があるなか、競技で勝ち残るための機能を追求しつつも美しいフォルムの実現を両立させている点を評価させて頂きました。
安全性に対する配慮も結果としてデザインとして馴染んでいる事や、外部からは見えない内部や裏側の構造についてもしっかりとデザイン、仕上げが行われています。単に形だけの美しさだけでなく、競技でも実際に実績を出してきたデザイン/設計の結晶として生み出させる機能美へと繋がっているのだろうと感じられました(むしろ車検シールの存在が残念ですらありました)。
また、何よりも一番我々が共感に近いものを感じたのが、自分の納得の行くクオリティを実現するまでトライ&エラーを重ねて、妥協せずにとことん作り込みたい、という作者の強い意志が作品を通して見えてきた事です。今後の作品にも期待したいと思います。

橋本 俊行 & 岩崎 修

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受賞作品一覧:2017年