精巧なエンジンの模型を、フルスクラッチでつくり上げるために、綿密な調査と、計算、設計、モデリング、組立てを繰り返す・・・なんというエンジンへの愛情！そしてキング・オブ・趣味！

エンジンの構造を知りたいがゆえに、手をうごかして同じものを作ってみる。これって、ネットでなんでもわかってしまう時代だからこそ、すごく大切なことだと思います。

当時のエンジニアたちの設計思想にシンクロする瞬間。なんて素敵なこと！。

今回のAutodesk賞は「1/4 YAMAHA YZR-M! エンジン」にお送りさせていただきます。

選定理由としては、もちろんFusion 360をご利用いただいた点は大きな評価ポイントなのですが、それにも増して、自分の好きなものをトコトン作りこんでみるという、純粋なモノづくりに対する気持ちが前面に表れている部分を評価させていただきました。入念な下調べに加えて、ご自身なりのテイストが掛け合わされており、とても魅力的なピースに仕上がっていると感じます。次回作にも期待してしまうといった、胸が躍るような素敵な作品だと思います。

この度は「明和電機賞」と「AUTODESK賞」の二つも頂きましてありがとうございます！大変に嬉しく思います。

模型は物心ついたころからいじくっておりましたが、妄想ばかりが先行していてここ最近やっと技術が追い付いてきた様子です。自分の技量も多少は向上しているはずですが、それにも増して環境が整ってきたところが大きいと感じます。KitMillという工作機械があり、CAD・CAMも少ない投資で使用できる状況です。そうして具体的な手段を得ると、さらによからぬ妄想がますます膨らんで…一生勉強です。

今回は、エンジンのあんなところやこんなところを妄想で攻めましたが、本物を設計した方のイケナイ部分に触れられた気がして興奮しきりでした。これからも明和電機賞及びAUTODESK賞の名誉に恥じぬよう妄想に精進していきたいと思います！