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機械式腕時計 part2

当社社長のコメント

昨年に引き続き今年も最優秀賞に輝いたしたーじゅ様の機械式腕時計です。昨年は今作(part2)の原型となる機械式腕時計をご応募いただき、たいへん驚かされました。個人でつくることは設備的にも、技術的にも困難とされている機械式腕時計を当時若干25歳の青年が独学でつくってしまったということで当社としても大きな勇気をいただく事ができました。

その作品に今年はさらなる改良を加えて「機械式腕時計 part2」という形で、実際に日常生活で使用できるレベルにまで作り込んでご投稿いただいてます。目で見てわかる装飾的な改善点もありますが、実際に一番手をかけれられたのは目で見てもわかりづらい細かな部分でしょう。加工方法や軸受の変更にはじまり、素材の表面処理など見れば見るほどに多くの改善点が盛り込まれています。

昨年のpart1を土台に部分的に改良したというのではなく、もはや「躊躇なくゼロからつくり直した」と言ってもいいほどに徹底的な改良がなされています。昨年ご投稿いただいた機械式腕時計part1でも個人でつくるには十分すぎるほどのクオリティがあったように思います。しかし、したーじゅ様ご本人はそれにまったく満足することはありませんでした。相当な試行錯誤と努力を注がれたであろう今作を見ればわかります。あれからたったの1年間で前作を超えてくるしたーじゅ様の創作意欲、その無限大の探究心に「小さなつくり手の可能性」を感じ、胸を熱くされる思いで最優秀賞に選ばせていただきました。

したーじゅ様より

今回も最優秀賞を狙っていたので受賞できてうれしいです。私はものづくりをする上で自己否定をすることを心がけています。理由は現状に満足してしまったら過去の作品よりいいものを作ることができなくなるからです。

今回の機械式腕時計part2もこれまでの加工方法を大幅に見直すことで実用レベルにすることができました。もちろん新しいことをしていきなり成功することは少なく、何度も失敗をしています。しかし、失敗は自分の知識を増やすことにつながり、その積み重ねで成功することができると思いますし、その過程がものづくりの楽しさだと思います。

今回の機械式腕時計part2にも問題点はまだまだあります。今回わかった問題点を解決していって次の作品ではよりよいものを作れるように楽しんでものづくりをしていきます。

※上記の写真及び動画は、したーじゅ様が授与式にお越しくださった時に当社にて撮影させて頂いたものです。他にも撮影させていただいた写真がございますのでこちらをご覧ください

作品ページ

したーじゅ様にインタビューしました

インタビュー

賞品の内容

したーじゅ様には当社ロゴマーク入りのノギスとキーホルダー、5万円分のポイントが贈呈されます。

応募作品一覧:2016年