Company

当社の歴史

逆風の中での創業
海外の量産品を買った方が、安くて手っ取り早かった

1997年、オリジナルマインドは創業されました。「ものづくりの楽しさと夢を提供します」という理念のもと、一貫して個人のお客様向けにメカトロニクス関連の部品や組み立てキットを提供し続け、今日に至っています。

今でこそ、個人のものづくり(メイカーズムーブメント)が盛り上がりつつありますが、創業当時は今とはまったく逆の流れがありました。安価な中国製品が出回るようになり、自作する人がどんどん減っていったのです。わざわざ自作するよりも買った方が安いし手っ取り早いからです。電子工作関連の雑誌も次々と廃刊となり、唯一自作文化の残っていたパソコンでさえ自作する人が減少していきました。この頃は、製造業の空洞化や若者の理工学離れが進み、大きな社会問題にもなっていました。
私たちはそんな状況の中で、個人向けのものづくり製品を販売していましたから「そんなことをやっても商売にならない」と人によく言われたものでした。

逆風の中での創業海外の量産品を買った方が、安くて手っ取り早かった
「自作の時代」到来 ロボット製作ブームと、当社のmini-CNCがマッチング
「自作の時代」到来
ロボット製作ブームと、当社のmini-CNCがマッチング

2004年、私たちに転機が訪れます。2足歩行ロボットの製作ブームの到来です。私たちがその前年に発売した「mini-CNC」というデスクトップ型CNCフライスが、急速に売り上げを伸ばしていきました。ロボットのパーツには「カッコよさ」を演出するための美しい曲線や、軽量化のための肉抜き、精度の高い穴などが必要になります。mini-CNCは、そうした複雑な形状の部品を精度よく、しかも自動でいくつも加工できるため、ロボットづくりに利用されるようになったのです。
その火付け役になったのが個人によるロボット製作のパイオニアである井上裕二さんでした。井上さんは自身のブログでmini-CNCを紹介してくださり、それを見たロボットクリエイターたちが、私たちのmini-CNCを利用してくださるようになったのです。さらに、mini-CNCに「黒い奴」というあだ名をつけて下さったため、当時のロボットクリエイターたちの間では黒い奴という愛称で呼ばれるようになりました。そして当社製品のmini-CNCという名称もまた、デスクトップ型CNCフライスの通称として広く浸透していきました。
(mini-CNCは商標登録をしませんでしたが、2011年に名称変更した「KitMill」は商標を登録いたしました)

井上裕二さんの当時のWebサイトが今もそのままに残されています

KitMillが作る新時代
3Dプリンタ出現で新たなステージへ

2010年頃から「メイカーズムーブメント」と称される個人のものづくりがだんだんに盛り上がり始め、同時に3Dプリンタも急速な勢いで普及していきました。当時の私たちにとって3Dプリンタの普及は脅威でした。なぜならKitMillも、3Dプリンタと同じく立体形状をつくるための装置だからです。しかし実際には、逆に恩恵を受けることになりました。というのは、3Dプリンタはケースやカバーといった外装部品の製作には向いていますが、歯車やフレームといった機構部品の製作には向いていません。このため3Dプリンタをお持ちのお客様の工作範囲が広がっていくにつれ、KitMillの必要性も高まってきたのです。さらには無料の3D-CADや3Dデータがネット上にたくさん載せられるようになり、これによる恩恵も私たちは受けています。
KitMillは、今後もメイカーズムーブメントの中でさらに存在感を強めながら伸びてゆくものと考えられます。

KitMillが作る新時代3Dプリンタ出現で新たなステージへ
中古製品・中古部品販売一貫して個人の物づくり支えたもう一つの柱
中古製品・中古部品販売
一貫して個人の物づくり支えたもう一つの柱

一方、私たちは中古のメカトロニクス製品も創業当初から販売してまいりました。当社の販売する中古製品はすべて、全国から買い取らせて頂いたものですが、最初はその買い取りに大変苦労しました。ある時は大量に入荷するのですが、ある時は何か月も入荷しないことが続くのです。個人向けに中古のメカトロニクス製品を販売するという業態は、おそらく私たちが日本で初めてスタートしたと思うのですが、いろいろな人から「そんなことをやっても商売にならない」と言われ、この仕事がビジネスとして成立するのだろうか、という強い不安も感じていました。
しかしその後インターネットの普及とともに、中古製品をホームページやオークションを通じて販売する人たちが出てきました。そうしたライバルの出現は、今振り返ってみると結果的に私たちにとってプラスでした。というのは、「メカトロニクス製品をリユースする」という概念すらなく、不要になったら廃棄処分が当たり前だった時代に、ライバルが増えたお蔭で、そのような中古製品も買い取る業者があるのだということが広く知られるようになってきたからです。
こうして中古製品の販売は、ものづくりのバリエーションを増やすという大切な役割を持ちながら、現在も続けられています。

私たちのこれから
時代が変わっても変わらないものを

ものづくりの世界は時代と共に常に変化しています。しかしどんな時代でも人は「つくりたい」という気持ちをいつも心の奥底に持っているのだということを確信しています。自分の思い描いたイメージをカタチにしたいという人もいれば、まだ世の中にないものをつくりたいという人もいます。あるいは、わざわざ自作しなくてもよいものでも、つくることそのものが楽しいという人もいるでしょう。時代の流れとともに、ものづくりのあり方が変わったとしても、私たちは人々のそうした「つくりたい」という気持ちに応えていきたいと今あらためて感じています。

私たちのこれから時代が変わっても変わらないものを

オリジナルマインドの歴史