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子供たちに楽しんでもらえるロボットを

2012年06月14日

金沢工業大学の土居研究室訪問記

第15回ロボットグランプリ大道芸ロボット競技コンピュータ制御部門で見事優勝を獲得した、金沢工業大学の土居研究室に、同大学のオープンキャンパスに合わせて訪問させていただいた。お話を伺ったのは、リーダーの榊原君。ものづくり初心者の彼らが大道芸ロボット競技会に挑戦したことは、「ものづくりを始める大切な一歩」となったようだ。


観客をいかに楽しませるかがポイント

大道芸ロボット競技とは、(社)日本機械学会が主催する「ロボット グランプリ」というロボット大会の種目のひとつで、コンピュータ制御によって芸を演じる「コンピュータ制御部門」と、重りやバネなどの電力以外の機械的な動力で動く「からくり部門」の2つの競技がある。 作品のテーマは自由。演技の独創性、楽しさ、そして芸術性などが評価され、それらを実際にロボットの動きで表現する技術力も問われる競技だ。 大道芸ロボットの特徴的なところは、技術力ももちろん必要だが、いかに楽しくさせるか?演技で観客を引き込めるか?などが勝敗に大きく影響する競技でもある。また、子供審査員がいることも大きな特徴となっている。 アイデアと情熱があれば、ものづくりをしたことのない初心者でも充分に優勝を狙うことのできる競技である。

>> 第15回 ロボット グランプリ 公式サイト


コンセプトは「子供たちに楽しんでもらえるロボットを」

大会に参加した8名は、ものづくりの経験が浅く、4年次の研究活動に入るための準備として行なわれている「コアゼミ」を利用して、初心者でもチャレンジしやすい「大道芸ロボット競技」に参加した。 彼らはまず、審査員の子供たちをいかに楽しくさせるか?をロボット製作の大きなコンセプトとして考えたという。

ロボットの名前は「ZUBA侍」 子供たちも楽しんでもらえるよう「斬る」「戦う」といった観客参加型の演技を盛り込み、さらに、子供たちのためにとっておきのオチも用意した。 そして、ものづくり初心者の彼らでもつくれるよう、なるべくシンプルな構造のロボットにした。

ロボットの製作には、構想から3ヶ月ほど費やしたそうだ。 大学で身に付けた知識と技術を使ってアイデアを出し、設計加工、プログラミングをみんなで協力し合い、彼らだけでロボット製作を行った。 ビデオ審査直前の2週間は、寝る間も惜しんでロボット製作に励み、ついにみんなの情熱とアイデアを実現化したロボットが完成した。


見事優勝を獲得!

大会には全国の大学や工業高校等から総勢12チームが参加し、それぞれ趣向を凝らしたロボットが競い合う中、土居研究室のグループは見事優勝を獲得した。

ZUBA侍 ZUBA侍、登場!!

リーダーの榊原君は大会を振り返ってこう話す。 「今回の大道芸ロボットグランプリは、ものづくりの経験が浅い私たちにとって一からものをつくる貴重な体験となりました。未熟な技術、限られた期間の中でいかに子供たちを楽しませることができるかを念頭に置き製作していました。そのため、実演した際、子供たちが笑顔になり、楽しんでくれたことが優勝という結果以上にうれしかったです。最後まであきらめず取り組んでくれたメンバーに感謝しています」

今回の競技で指導を行った土居先生は、「基礎的な知識の勉強ももちろん大切だけれども、実際にものづくりを体感することがとても大切ではないか。」と話す。 今回のロボット大会で学んだ経験が、今後の研究室に大きく生かされそうである。


様々なロボットの研究がされている土居研究室

そんな土居先生の研究室では、不整地をスムーズに歩行移動可能なロボット台車など、様々なロボットの研究がなされている。

ロボットの試作機のフレーム製作には当社の「mini-CNC HAKU2030」が使用されていた。「自動なので切削中に生徒が怪我することもなく安心、簡単、便利に使うことができる」という言葉をいただいた。


ものづくりを始めるきっかけづくりに最適な大会

ものづくり未経験の彼らだからこそ作れたロボット、経験できたこと、ロボット大会で得た技術や感動は、今後の彼らのものづくりに、大いに役に立つものになるのだろうと感じた。 彼らが今回体験したような感動や苦労は、自分の学生時代と重なる部分が多々あり、懐かしくもあった。 「ものづくりが趣味です」と言える人たちにとって、誰にでも「ものづくりを始めるきっかけ」があったはずだ。その気持ちをいつまでも忘れずに、ものづくりをしていきたいと改めて感じさせられた取材であった。

今回彼らが参加した大道芸ロボット競技は、初心者の方でも技術力に左右されず、自由にものづくりをすることができる大会であり、ものづくりを始めるきっかけづくりに最適な大会ではないだろうか。 あなたも当社のメカトロニクス中古品を使って、大道芸ロボット大会に参加してみてはいかがでしょうか?


あとがき

今回見学させていただいた金沢工業大学には、学生たちがものづくりをするための設備が充実した「夢考房」という施設がある。その設備の充実ぶりといったら、もう夢のような環境で羨ましい限りであった。社長!うちの会社もああいう施設つくりましょうよ!(笑)

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