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Luminescent Tentacles

浅岡肇様からのコメント

ものづくり文化展2016のご応募作品の中でもひときわ目を引かされた作品でした。メカだとは思えないほどのなめらかな動きと、まるで生きてるかのように鑑賞者の動きに呼応する生物的な揺らめき。作品の完成度はもちろんのこと、Nakayasu様の作品制作に対する思想をとても深く感じました。

芸術と高度なものづくりの技術が一つの思想的コンセプトの元に見事に融合されています。その隙のない完成度とは対照的に、不思議と鑑賞者に対してはどこか安らぐ心の余白を与えてくれる。そんな作品のように思いました。この作品がなぜ存在するのか、どうした意味があるのか、そんな人間の理性の壁を軽々と超えて「ただそこに存在している美しさ」に魅せられます。

たとえば、自宅の部屋を真っ暗にしてこの作品を置き、自らの手をかざしながら呼応する光の動きに意識を傾ける。そんな贅沢をしてみたいなと素直に思いました。この作品はどこまでも鑑賞者である人間に呼応し受け入れてくれて、それでいてこちらには何も求めてはきません。だからでしょうか。人の心に余白を生み出してくれる作品、そんなことを感じました。Nakayasu様のその深い思想性を見事に作品に結実させている高いクラフトマンシップに対し、HAJIME ASAOKA賞をお送りさせていただきます。

Akira Nakayasu様より

HAJIME ASAOKA賞を受賞させていただき、有難うございます。私の作品は大きくはメディアアート系に含まれてはくるのですが、駆動系と電子回路で構成されており、メカ好き、電子工作好きとしてこだわっている部分も多くあります。ですので、メカトロニクスを謳ったコンテストで評価していただいたことは大変嬉しい限りです。

浅岡様からも、私の作品の本質を代弁していただいているかのようなコメントをいただき、恐縮です。今後も、この受賞を励みに新しい作品を創っていきたいと思います。

作品ページ

Akira Nakayasu様にインタビューしました

インタビュー

賞品の内容

Akira Nakayasu様には当社ロゴマーク入りのスイスPb製六角レンチとキーホルダー、3万円分のポイントが贈呈されます。

応募作品一覧:2016年