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今回ご応募いただいた作品は、昨年にも増してその高い本気度に驚かされました。また、一つ一つの作品を拝見しながら、「小さなつくり手たちのムーブメント」が少しずつ、ものづくりの世界自体を変えてきていることを強く実感し、ワクワクとした胸の高鳴りを感じました。
私たちオリジナルマインドは、これからのものづくりは、生産設備による画一的な「製品」づくりから、個人の繊細な感性を生かした「作品」づくりへと移行すると考えています。そして「売れるから」という理由で同じ製品を大量に「製造」する時代はその影を潜め、「欲しいから」という原始的な欲求でオリジナリティのある作品を個人が次々と「創造」する時代となっていくでしょう。
私たちは、ものづくり文化展を通じて、新たな時代の中心的役割を担うであろう小さなつくり手の方々に、作品発表の場を提供することで、互いが刺激を受け合い、情報を共有することで「つくることの面白さ」をもっともっと感じていただきたいと考えています。そうしたことの延長線上でいずれ、自然発生的に生まれていくであろう、つくり手それぞれの趣向に合ったコミュニティーが、これからの時代のインフラとなっていくでしょう。小さなつくり手の方々の十人十色の価値を受け入れ認めて、それをより多くの人々と共有し合いながら、その一人一人が独自の立ち位置によって社会的にも尊敬され、憧れられるような存在となっていくであろうと想像しています。それぞれの分野を先導するリーダー的なつくり手が登場し、次世代にその考え方や技術力を継承していくことで、ものづくりはこれから先もずっと続いて行くでしょう。ものづくりが今よりさらに自由で創造的な様相を現し、そのことで私たちの生きる社会全体がさらに豊かになっていってくれることを願っています。
▲授賞式での記念写真
ものづくり文化展は各賞選考の際に「小さなつくり手は今後どのような姿勢でものをつくっていくべきか」といった考えをもとに、下記の3視点の総合評価によって作品を評価させていただいています。作品をご投稿いただく際にぜひ参考にしてみてください。
今後、人工知能の発達により、価値が数値化できるようなものは、人がそれを作り出す必要性や意味を失っていくと思われるからです。人が作り出すものには「感性価値」が伴うからこそ意味があり魅力がある、という時代に今後ますます突入していくでしょう。感性価値とは何か、それは数値化できない魅力です。 「なんて美しいんだろう」「とんでもないこだわりだ…」「なぜだかわからないけど触ってみたい」「どうしてこんなに惹き付けられるんだろう」そんなことを鑑賞者に思わせてしまう不思議な引力。それを感性価値と当社では呼んでいます。そしてこうした感性価値は作品に対するこだわりや愛情を持っている人にしか生み出せないものだと信じています。
かつては大企業でしかつくれなかったものが、小さなつくり手でも自宅にある設備でつくれる時代になってきました。だからと言って、大企業とまったく同じようなものをつくることに意味があるとは思いません。そうではなく、むしろ小さなつくり手であることの強みを活かして、これまでの大量生産大量消費の時代には売れないだろうと無視されてきたものや、自由で斬新なアイデアをカタチにすることこそが、その大きな役割だと当社は考えています。
たとえばCNCのように、入力された数値の通りに動くデジタル工作機械であっても、つくり手には「技術的なこだわり」が必要です。それは、ツールパスや切削条件、材料の固定方法など、工夫できるところがいくつもあり、そうした一つ一つの製作工程にこだわりや工夫をできるか否かによって作品の質に大きな差が出るからです。日本人は、細部にまでこだわりを持てる鋭い感性を持っています。技術に対する鋭い感性の集積によって、作品から醸し出される独特のピリッとした空気感こそが他国には真似のできない、日本のものづくりの魅力ではないかと思っています。
プロフィール 東京藝術大学美術学部デザイン科卒業後、浅岡肇デザイン事務所を設立。腕時計のデザインをした仕事をきっかけに、独学で腕時計を作りを始め、2009年にトゥールビヨン機構を搭載した機械式腕時計の製造に日本人で初めて成功し、大きな注目を集める。世界で数十人の独立時計師から構成された国際的な組織、独立時計師アカデミー(AHCI)の正会員でもある。 審査員をお願いした理由 浅岡さんは世界でも10人程しかいない日本では初めてとなる「独立時計師」の一人です。独立時計師とは、オリジナルの設計・デザインに基づいて、中身のムーブメント、外装、文字板、針など全ての部品を製作される職人のことを言います。前回のものづくり文化展2015では機械式腕時計、またトゥールビヨンの置き時計のご応募がありました。メカ工作の最高峰と言っても過言ではない機械式腕時計の世界はつくり手を惹きつけてやまないものと思います。また、そうした時計を製作されてるつくり手ならば「HAJIME ASAOKA」の名前も知っていることでしょう。機械式時計のような感性価値の高い作品は、加工機の性能さえ高ければ誰でもできるというものではありません。それには道具以前に使い手としての高い技術力が必要です。そういった観点からも審査をしていただけるのではないかと思い審査員のご依頼をさせていただきました。 |
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プロフィール 2005年に装甲騎兵ボトムズに登場するスコープドッグを原寸大で作り、大きな注目を集める。2009年フリーキックマシン「カストロール1号」の製作を経て、2011年に人が乗って操作できる巨大ロボット「クラタス」を製作し国内外で大反響を呼ぶ。アメリカの巨大ロボ「メガボット」から挑戦状が届き、世界初の巨大ロボ同士の格闘戦を予定している。 審査員をお願いした理由 つくり手の中でも「ロボットづくり」は根強い人気があり、当社のKitMillユーザーも多くがその製作に挑んでいます。そうしたロボット製作者の方たちからも多くの注目を集めるのが倉田さんではないかと思いました。巨大ロボット「クラタス」はまだ私たちの記憶に新しく「こんなすごいものが本当につくれてしまうのか」と驚かされました。ロボットは男の夢であり、ロマンでもあると思います。倉田さんは鍛冶師・造形作家という立場で、子供のような純心を忘れず誰もが「見たい」「つくってみたい」「操縦してみたい」と思っていた巨大ロボットを日本で誰よりも早く具現化したつくり手です。クラタスに負けず劣らず、工夫を凝らした様々なロボットのご応募があればと思い、倉田さんに審査員をご依頼させていただきました。 当社COBRAを使用しつくられたクラタスの初期検討モデルはこちら クラタスが初お披露目された2012年7月のワンフェスにて当社が取材させていただいた記事はこちら |
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プロフィール 電子楽器メーカーにて、サウンドデザイナーとして勤務した後、IAMASにおいて、フィジカル・コンピューティングを実現するためのオープンソース・ハードウェア「Gainer」「Funnel」「Arduino FIO」を開発。デザイナーとエンジニアの共通言語となるプラットフォーム、プロトタイピングを行うためのツールキットやワークショップの研究を行う。 審査員をお願いした理由 今から6年前のMake Meeting Tokyo05(現在のMFT)の見学に行った時、ある講師の方が300名もの前で講演をされており、終了後にはサインを求める長蛇の列ができました。私は「そんなに凄い人なら、ぜひ繋がりを持ちたい」と思い最後尾に並んでサインを頂きました。実はそれが小林さんだったのです。話をするとなんと当社のことを知っていてくれて感激したのを今でも覚えています。小林さんは日本のメイカームーブメントの立役者の一人で、ものづくり関係のイベントに講師や審査員、ゲストとして全国を駆け回っています。また、「メーカーとユーザーという分断された関係を、作り手と使い手という関係に変化させることで豊かな世界を目指したい」と考え活動をされているつくり手でもあります。IoT関連技術にも大変詳しく、そうした観点からも審査をいただければと思い審査員をご依頼させていただきました。 |
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プロフィール 1993年にアートユニット「明和電機」を結成。青い作業服を着用し作品を「製品」、ライブを「製品デモンストレーション」と呼ぶなど、日本の高度経済成長を支えた中小企業のスタイルで、様々なナンセンスマシーンを開発しライブや展覧会、商品開発など、国内のみならず広く海外でも発表。音符の形の電子楽器「オタマトーン」など制作多数。 審査員をお願いした理由 私が土佐社長さんに初めてお会いしたのは、2014年のMaker Faireで明和電機さんがパフォーマンスをしたときでした。実は土佐社長さんは、何年か前に当社で買い物をしてくださっていて、私はそれが嬉しくてずっと覚えていたんです。そんなふとした事がキッカケで昨年審査員をご依頼させていただいたのですが、土佐社長のご参加によりものづくり文化展に活気が出てきたように感じました。そのパワフルな存在で文化展2016も楽しく活気のあるものにさせていただきたいと願い、引き続き今回もご依頼させていただくことになりました。明和電機さんの作品はどれも人を楽しませるような、笑ってしまうような作品たちばかりです。しかし、よくみると実に精巧でこだわりを持ってつくっているのがわかります。そうした、一見おかしな作品ながらも大真面目につくられた作品の「良さ」を土佐社長さん審査いただきたく思い、審査員をご依頼させていただきました。 |
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プロフィール 1997年「ものづくりの楽しさと夢を提供します」という理念のもとオリジナルマインドを創業。以来、一貫して個人のお客様向けにメカトロニクス関連の部品や組み立てキットを提供し続け、今日に至る。近年の「メイカーズムーブメント」によって、2003年から販売してきたデスクトップ型CNCフライス「KitMillシリーズ」の人気が急上昇中。 私からのコメント メイカーズムーブメントの勢いが加速する中で、私たちは、メカトロニクス分野の発展に貢献すべくこの「ものづくり文化展」を運営してきました。今回は応募してくださる方、また投稿作品を見てくれる方たちに、前回よりもさらに楽しんでいただけるよう審査員の人数、質ともに充実させ、さらにメイカーズムーブメントの拠点地となっている様々な団体やFabスペースにご協力を依頼し、スポンサー賞を追加するなど、運営体制をより充実したものにさせていただきました。加えて、今年3月には別サイト「メカトロライフ」を立ち上げ、これをご利用いただくことで、より簡単にご応募ができるようにもなっています。今回も独創的な作品がさらに数多く出展されることで、つくり手同士が刺激を受け合ったり、はたまたコミュニティーが生まれたりして、そうした「小さなつくり手たちのムーブメント」が少しずつ、ものづくりの世界自体を変えるような動きに発展していくことを願っています。 |
(五十音順、敬称略)
3Dデザインソフトウェアを提供する世界的な企業。製造、建築、土木、メディア&エンターテインメント産業を中心に、多岐にわたる顧客がアイデアの具現化や視覚化、シミュレーションにオートデスクのソフトウェアを使用しています。 クラウドベースの高機能3D-CAD「Autodesk Fusion360」には強力なCAMが搭載されており、そこから出力されたNCデータでKitMillを動かすことができます。詳しくはこちら。 Webページ http://www.autodesk.co.jp/ |
DMM.make AKIBAは、ハードウェア開発に必要な最新の機材を取り揃えた「DMM.make AKIBA Studio」、シェアオフィスやイベントスペースなどビジネスの拠点として利用できる「DMM.make AKIBA Base」で構成された、ハードウェア開発をトータルでサポートする総合型のモノづくり施設です。 KitMill SR200、アルマイトキット 彩、Bender Black 30が設置されています。 Webページ http://make.dmm.com/ |
FabCafeは「デジタルものづくりカフェ」でありながら、「ローカルなデザインコミュニティ」でもあり、「グローバルなビジネスネットワーク」でもあります。FabCafeから生まれるクリエイティブコミュニティから、次世代のものづくりを変える何かが生まれると信じています。 KitMill Qt100が設置されています。また、5月12日には「時代は切削!オリジナルマインドCNCワークショップ for Fabミニ四駆」が開催されました。 Webページ http://fabcafe.com/tokyo/ |
FabLab Setagaya at IIDは、3Dプリンター、レーザーカッター、CNC、3Dスキャナーなどのデジタルファブリケーション機器を設置した、個人から企業まで誰でも使える地域に開かれたものづくりスペースです。 KitMill RD420が設置されています。 Webページ http://fablabsetagaya.com/ |
MONOは、モノづくりのプロジェクトを創出し、企業、専門分野、国の枠を超えてオープンイノベーション遂行を通して、社会の仕組みを変え、起業家支援、ものづくり産業の国際化と振興を図る社会企業(ソーシャルエンタープライズ)です。お互いの得意分野をシェアしそれぞれの課題を解決に導くインキュベーションオフィスとしての役割を果たします。 KitMill BT100、KitMill Qt100、KitMill RD300が設置されています。 Webページ http://mono.jpn.com/ |
(五十音順、敬称略)
ものづくり文化展はこれまで、12/31を締め切りとして作品を募集してまいりましたが、次回からは下記のように日程を変更して開催する予定です。審査員やスポンサーなどの詳細については決定次第このページに掲載してまいります。
応募期間:2017年8月1日~2017年10月31日
結果発表:2017年12月末
なお、メカトロライフは上記応募期間に関係なく一年を通して常時作品のご投稿をお待ちしておりますのでどうぞご利用ください。
また、メカトロマーケットプレイスではお客様の作品を販売することもできます。こちらもあわせてぜひご利用いただければ幸いでございます。